TURNSTILE

ターンスタイルはアメリカのハードコア、オルタナティブロックバンド。ギター2人の5人編成。2010年代はハードコア、20年代以降はプログラミング、シンセサイザーを導入した不定型のロック。2025年のアルバム「ネヴァー・イナフ」が高く評価されている。

1

NONSTOP FEELING

2015年。90年代のハードコア、スラッシュメタル、オルタナティブロックに影響を受けたロック。12曲のうち5曲は1分台。最も短い「アディクテッド」は突進していく分かりやすいハードコアだが、その次に短い「ブルー・バイ・ユー」は明確なボーカルメロディーが付く。バンドの音楽性の説明としてはハードコアが最初に挙げられるが、このアルバムでは既にハードコアから発展しているように見える。ボーカルはヒップホップ由来には聞こえないが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロチャを思わせる。12曲で27分半。

2

TIME&SPACE

TIME&SPACE

2018年。ギターが1人交代。「ボム」「ディスコ」のような1分以下の短い曲を入れたり、「ハイ・プレッシャー」でキーボードを入れたり、「ムーン」でベースがボーカルをとったり、アルバムの中で変化を付けようという意図は読み取れる。ハードコアのバンドなので変化の量は限られるが、柔軟性では過去の世代のバンドよりも高いだろう。13曲で25分。

3

GLOW ON

GLOW ON

2021年。プログラミング、シンセサイザーを導入したオルタナティブロックに変化した。もともとハードコアのバンドだったので音楽性の幅を拡大したとも言えるが、このアルバムから聴き始めた人はオルタナティブなパンクと、オルタナティブなヘビーメタルと、メロディアスなハードコアの流動的なロックに見えるだろう。バンド演奏で完結することを美徳とするハードコア側の人から見れば、プログラミングの電子音が随所に入った曲は深いかもしれないが、それが2020年代らしさでもある。ジャンルを超えて高く評価された。「アンダーウォーター・ボーイ」でジュリアン・ベイカー、「エイリアン・ラヴ・コール」でブラッド・オレンジが参加している。最後の2曲はドリームポップ。

4

NEVER ENOUGH

NEVER ENOUGH

2025年。ギターが1人交代。ボーカルがシンセサイザー、キーボードを兼任するようになり、プロデュースも行う。事実上ボーカルが主導権を取るバンドとなっている。曲が平均で3分を超えるようになり、「ルック・アウト・フォー・ミー」は7分近くある。アルバムの後半は前半よりも実験性が高く、キーボードの使用量も多い。「アイ・ケア」はボーカルの声とメロディー、ギターがポリスを思わせる。「ドリーミング」はトランペットとサックスが入るがスカコアではない。「ソール」「サンシャワー」の前半、「バーズ」はハードコアの面影を残す。「スロウダイヴ」はブラック・サバスのようなギターだ。グラミー賞のロックアルバム賞を受賞し、「バーズ」はメタルパフォーマンス賞を受賞し、全ロックバンドの最前線に出てきた。

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