ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽

ポピュラー音楽に変革をもたらしたアーティストは、自らの音楽のジャンルや既存のカテゴリーに属さない新しい音楽に対する寛容性が高く、さまざまなジャンルから影響を受けている。ポップス、ロックと同時進行しているジャズ、現代音楽、映画音楽を中心に、影響元となった曲を集めた企画盤を掲載。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

2020年。邦題「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」。ロックやポップスのアーティストが、影響を受けたと明らかにしているクラシック、現代音楽を集めた企画盤。3枚組。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

2020年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」の1枚目。全曲がビートルズに関連している。バッハのブランデンブルク協奏曲第2番、リュート組曲第1番、ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」、クセナキスの「メタスタシス」、シュトックハウゼンの電子音楽「少年の歌」、ベリオのテープ音楽「テーマ(ジョイス賛)」、ケージの「ウィリアムズ・ミックス」、やや知名度が低いハーマンの「ザ・マーダー」は、ビートルズのどの曲に影響を与えたかが具体的に判明している。シェイクスピアの「リア王」の朗読とシベリウスの交響曲第7番は曲の一部として実際に使われている。最後の5曲は直接的にビートルズの曲に影響を与えたわけではなく、ジョージ・マーティンが好きだと言及した曲を収録。「レボリューション9」に影響を与えたケージの「ウィリアムズ・ミックス」はライブ録音で、最後に聴衆の拍手が入る。ポール・マッカートニーとジョージ・マーティンに関連した曲が多い中、ジョン・レノンが気に入った曲が、一般にも広く知られている「月光」というのは彼の社会階層を象徴している。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

2020年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」の2枚目。ビートルズ、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイ、フランク・ザッパ関連。ビートルズの「愛こそはすべて」に使われた曲が3曲、ピンク・フロイドのシド・バレットが好きな曲が8曲収録されている。シド・バレットが好きな曲はジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、チャーリー・パーカーなどジャズが多い。ストラヴィンスキーの「春の祭典」はデヴィッド・ボウイ、ヴァレーズの「ハイパープリズム」はフランク・ザッパが影響を受けた。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE

2020年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」の3枚目。ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、スコット・ウォーカー、ニック・ドレイク、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト関連。ジョアン・ジルベルトが影響を受けたとして収録されている3曲はクラシック、現代音楽ではないが、それに準ずるものとして収録されている。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

2021年。邦題「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽と文学第二集」。4枚組。クラシックと現代音楽に、文学が加わった続編。ポップスに影響を与えた文学作品の朗読が含まれている。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

2021年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽と文学第二集」の1枚目。1曲目のみデヴィッド・ボウイ、シド・バレット、その他多くのアーティストに影響を与えているホルストの「火星」、2曲目以降はビートルズ関連の曲が14曲続く。第一集に比べ、ビートルズの具体的な曲との関係よりも、メンバーが何かの機会に言及したことがあるクラシック、ジャズ、文学が多い。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

2021年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽と文学第二集」の2枚目。デヴィッド・ボウイが言及するリヒャルト・シュトラウスと、ザ・フーのピート・タウンゼンドが言及するパーセルがメイン。ヴォーン・ウィリアムスの「タリスの主題による幻想曲」は第一集に続き2度目の収録。デヴィッド・ボウイとストラヴィンスキーの組み合わせも2度目。ブルガリアン・ボイスはデヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュが影響を受けたという。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

2021年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽と文学第二集」の3枚目。フランク・ザッパがメイン。ストラヴィンスキーの「兵士の物語」はストラヴィンスキーが指揮する曲を収録。バルトークの弦楽四重奏曲第4番はキング・クリムゾンのロバート・フリップ、ラヴェルの「ボレロ」はジェファーソン・エアプレインのグレース・スリックが言及。ドアーズのジム・モリソンはケルアックの代表作「路上」に言及しているが、収録されているのはケルアックが朗読する「サンフランシスコ・シーン」。ドアーズと関係が深いフラワームーブメント、サイケデリックロックがサンフランシスコ中心だったことに合わせている。

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

I'D LOVE TO TURN YOU ON:CLASSICAL AND AVANT-GARDE MUSIC THAT INSPIRED THE SIXTIES COUNTER-CULTURE VOLUME TWO

2021年。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽と文学第二集」の4枚目。ゾンビーズのロッド・アージェント、イエスのジョン・アンダーソン、カルロス・サンタナ、シド・バレット、ローリング・ストーンズのマネージャーのアンドリュー・オールダム、グレイトフル・デッドのフィル・レッシュ、マリアンヌ・フェイスフルを登場させた。第一集と第二集の計7枚で貫かれているのは、単にカバーされたクラシック曲の元曲ということではなく、創造と革新の源泉になった曲を取り上げていることだ。チャック・ベリーの「ベートーベンをぶっ飛ばせ」、エマーソン・レイク&パーマーの一連の曲は採用されなかった。イエスやディープ・パープルも取り上げられなかった。クラシックの権威を利用し、芸術の拡大に逆行するような事例を除外している。

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

2021年。邦題「サウンド革命~ポップ・カルチャーを覚醒させたアヴァンギャルドの基礎知識」。4枚組。ロック、ポップスだけでなく、現代音楽の作曲家同士の交流、映画音楽への影響も含めて選曲されている。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」の拡大版とも言える。

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

2021年。「サウンド革命~ポップ・カルチャーを覚醒させたアヴァンギャルドの基礎知識」の1枚目。シュトックハウゼンの「グルッペン」を収録。バルトークの「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」、リストの「暗い雲」は映画監督のスタンリー・キューブリックが使用した曲。ダウランドはフォーカスのヤン・アッカーマン、ポリスのスティングの影響元として登場。

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

2021年。「サウンド革命~ポップ・カルチャーを覚醒させたアヴァンギャルドの基礎知識」の2枚目。マデルナの電子音楽「ノットゥルノ」、サティの「いやな気取り屋の3つのワルツ」は、特にどのアーティストに影響を与えたというようなエピソードはないが、サティの音楽はブライアン・イーノや坂本龍一に大きな影響を与えている。ブリテンの「4つの海の間奏曲」。ヴァレーズとシベリウスは「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ポップスに影響を与えたクラシックと現代音楽」と同じエピソードを載せている。「プライヴェート・ドリームズ・アンド・パブリック・ナイトメア」は、テープの逆回転、エコー、ループなど当時の音響技術を用いたラジオドラマ。

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

2021年。「サウンド革命~ポップ・カルチャーを覚醒させたアヴァンギャルドの基礎知識」の3枚目。ラヴェル、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、シェーンベルクが並び、20世紀前半の作品がメイン。シェーンベルクの「3つのピアノ小品」はグレン・グールドが演奏している。

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

A REVOLUTION IN SOUND:POP CULTURE AND THE CLASSICAL AVANT-GARDE

2021年。「サウンド革命~ポップ・カルチャーを覚醒させたアヴァンギャルドの基礎知識」の4枚目。アイヴズ、ウェーベルン、ブーレーズ、ノーノ、ケージ、アンリ、メシアンを選曲。20世紀半ばの前衛音楽を一覧する。この4枚組の2枚目から4枚目は前衛音楽のガイドのようになっている。調性と響き、手法に重点を置いた選曲なので、オンド・マルトノを使ったメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」やガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」などは選ばれなかった。

KUBRICK'S MUSIC:SELECTIONS FROM THE FILMS OF STANLEY KUBRICK

KUBRICK'S MUSIC:SELECTIONS FROM THE FILMS OF STANLEY KUBRICK

2018年。邦題「スタンリー・キューブリックの音楽」。アメリカの映画監督スタンリー・キューブリックが作品で使った音楽を集めた企画盤。使われなかった曲も含まれている。4枚組。1枚目は「突撃」「ロリータ」「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」、2枚目は「2001年宇宙の旅」「スパルタカス」、3枚目は「時計じかけのオレンジ」、4枚目は「バリー・リンドン」「シャイニング」「アイズ・ワイド・シャット」。クラシック好きのスタンリー・キューブリックについて、映画と音楽の関係、音楽の意味について述べた解説が秀逸だ。

(c) 2002-2026 music03.com